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代表者挨拶

代表理事 岡田京子

認知症と向き合う

 

 私たちはみんな年々歳をとります。過去100年の間に平均寿命は30年も伸びました。これはいい事ばかりとはいえません。平均寿命が延びたことで、私たちが人生の中で認知症という病と出会う可能性がそれだけ高くなったからです。認知症は今、急激に増えています。2050年までに認知症の罹患者数は現在の倍になるといわれています。世界中の人々がこの病気から私たちを守ってくれる魔法の薬を切望しています。薬が開発されなければ、社会は大変な局面を迎えることになるでしょう。そして、認知症を抱える弱者を守る社会や環境を整備し、保障することが必要となります。本人と家族が確実に良いケアと指導を受けられるようにしなければいけないのです。

 

 認知症の方々の介護者は、本人同様に多くのものと戦うことになります。負担は大きく、解決策は少ないというのが一般的です。認知症の症状は様々です。行動面、認識能力とその限界、 病気の経過などが、専門家を含むすべての介護者にとって、大きな課題となります。

 

 専門の介護者はよく、外の介護者から」トレーニングを受けることで、「認知症介護における最高の方法を習得した」といいます。しかし、認知症の方々の声に耳を傾け希望を汲みとり、介護者地自身のニーズを掘り下げれば、それはもう十分な介護ということができるのです。

 

 生きる術を忘れていく認知症を患っている方と共に介護者、多くの人々がフォトン・ジャパンフレンドを通じて、認知症の方との接し方にお役に立てるよう努めます。

 

 

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